RICE(ライス:応急処置の基本)

RICEとは応急処置の基本であるRest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の頭文字をとったもので、捻挫や打撲等、スポーツや日常生活でよく起こるケガの多くに対応できる応急処置です。処置が早ければ早いほどケガの回復は早くなるので、このRICE処置はとても有効な応急処置法といえます。

RICE処置は、痛み・腫れ・内出血を抑えるのに効果的です。捻った・ぶつけた・引っ張られた、といったスポーツや日常生活で起こりやすいケガの多くに対応できます。RICE処置をすると、痛みや腫れが酷くなるのを防ぐばかりでなく、治りも早くなります。ただし、RICE処置はあくまで『応急処置』であり『治療・施術』ではありません。RICE処置のあとは必ず医療施設を受診しましょう。

 

Rest:負傷部位を動かさず、安静に保つ。

負傷時に負傷部位を無理に動かしたり、足首や膝だと加重すると、痛みが増したり、ケガが悪化する事があります。ケガをしたら、まず患部を動かさない様に、加重しない様にする事が大切です。
テープや厚紙、板きれなどで固定する事も良いでしょう。 上肢では三角巾の代わりにタオル等で固定しても良いでしょう。

 

Ice:患部を氷で冷却して毛細血管を収縮させ、痛みを緩和、炎症・内出血を抑える。

次にアイシングで患部を冷却します。患部やその回りを氷で冷やすと、痛みを緩和、炎症・内出血を抑える事が出来るからです。最も一般的なのは、ビニール袋に氷を入れて患部にあてるという方法です。

 

Compression:包帯やテーピング等で圧迫して腫脹や出血を防ぐ。

患部を圧迫すると、腫脹や出血を防ぐ事が出来ます。足首の捻挫などで腫れが酷くなると、痛みが増強し、治るのにも時間が掛かります。弾性包帯(伸縮包帯)やテーピング等で患部を適度に圧迫しながら巻くと良いでしょう。足首の捻挫等では、パッドを圧迫したい部分の形に切って患部にあて、その上から弾性包帯やテーピング等で巻く方法も用いられます。

※圧迫し過ぎて血行障害・神経障害が起こらない様に気を付けて下さい。

 

Elevation:患部を心臓より高い位置に保ち、腫脹・内出血を防ぎ、痛みを緩和させる。

できるだけ患部を自分の心臓より高い位置に持ち上げます。こうすることで腫脹・内出血を防ぎ、痛みを緩和する事が出来ます。椅子・台・クッション・枕等の手頃な高さの物で、患部をのせておくと良いでしょう。

 

処置の時間・注意

冷却・圧迫・挙上の処置は受傷後48時間~72時間行って下さい。腫れがある場合は冷却を出来るだけ頻繁に1時間毎に1回15分~20分間ずつ行って下さい。決して患部を温めない様にして下さい。温めると痛み・腫れが酷くなる場合があります。急性の傷害の処置で温める事は考えられませんが、慢性の症状では温める事も考えられます。

冷却中(痛い→温かい→ピリピリ感じる→何も感じなくなる)・・・と、患部の感覚は変化していくので、それも目安にして下さい。何も感じなくなっても冷却を続けると、凍傷の危険があるので一度はずして間隔を空けて再び冷却下さい。